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事例2 大和証券株式会社様 800以上の口座の情報取得・資金移動の見える化・一元化で大幅な効率化を達成 日経コンピュータ 2009年11月25日号

全国に約120の支店を展開する大和証券は、それぞれの口座の情報取得、口座間の資金移動に関し、効率性とリスク管理などの観点で課題を抱えていた。これらを解決するために選んだのがNTTデータの「eBAgent」である。従来は専用端末と手作業で行っていた業務をeBAgentで自動化し、支店の業務センターの負担は大きく軽減。従来の担当者を別の業務に振り分けるなどし、サービス力の一層の強化を図っている。

口座数は本部・支店で800以上、口座の情報取得や資金移動に課題

システム企画部 部長 高橋 憲昭氏 大和証券は全国に広がる支店網を基盤に、個人の顧客に対して幅広い金融サービスを提供している。その支店数は約120に上り、投資家の窓口の拠点として機能している。金融サービス分野での競争環境は激しくなっており、同社にとって業務の効率化やリスク管理は常に重要なテーマである。
 その大和証券は従来、金融機関の口座情報の取得や口座間の資金移動などで課題を抱えていたという。同社のシステム企画部長の高橋憲昭氏は次のように説明する。
 「全国に拠点を展開していることもあり、当社名義の口座は非常に多くあります。本部系は約130口座、支店系は約700口座。また、取引のある金融機関数は本部が約90、支店が約210です。これほどの多数の金融機関との取引、そして口座があるので、その情報取得や資金移動には大きな労力がかかっていました」
 以前、同社は専用端末を各支店に配備し、それぞれの支店担当者が情報取得のために使っていた。例えば、投資家からの入金の有無、口座の残高明細などを確認するといった使い方である。
 一方、本支店間の資金移動は小切手で行われていた。各支店に集まった資金は小切手化され、支店の最寄り銀行を介して本部に送金するという流れである。こうしたプロセスにも課題があった。
 「各支店から小切手を銀行に持ち込むので、どうしても盗難や紛失のリスクが発生します。以前からこうしたリスクを回避したいと考えていました」と、同社のシステム企画部 情報システム一課長 上席次長の川岸伸二氏は打ち明ける。
 口座情報の取得と資金移動。この2つに関する課題を解決するために大和証券が選んだのが、NTTデータの「eBAgent」だった。

全国の金融機関をカバーする、eBAgentの特長を評価し導入

システム企画部 情報システム一課長 上席次長 川岸 伸二氏 eBAgentは振り込みや入出金の確認、資金の配分などをワンストップで自動実行するマルチバンク型のASPサービスである。同じくNTTデータの「ANSER」サービスと連携し、全国の金融機関のほとんどをカバーしているのも大きな特長の1つだ。
 eBAgentを導入する際、大和証券は様々な選択肢を検討した。
 「同じようなサービスはいくつかありましたが、特定の金融機関に限定されるものがほとんどでした。特に当社支店の場合、個人投資家などとの取引のために、信用金庫などの口座も数多くあります。そうした地域金融機関も含めて全国をカバーしているサービスはeBAgentのほかにはありませんでした」(川岸氏)
 大和証券がeBAgentの導入を決定したのは2008年4月のこと。大和総研、DIRシステムテクノロジーにより導入作業を行い、4カ月後の7月末にはシステムが稼働し始めた。まず、本部系の口座について使い始め、現在では支店口座も含めて全社規模でeBAgentを活用している。
 「残高確認などの口座情報取得、そして口座間の資金移動の両方で業務効率は大幅に向上しました。まず、これらの業務が各支店でなくなり、1人の担当者が1日30分程度割いていた作業時間が減りました。加えて本部の事務センターの業務も軽減され、以前は30人ほどで行っていた仕事を数人でできるようになりました」と高橋氏は語る。
 1日30分とはいえ、約120の支店数があるのでかなり大きな作業時間になる。また、事務センターの効率化の効果も大きい。
 以前は入金などの情報を支店担当者が専用端末から紙に出力し、それをファックスで事務センターに送ったあと、事務センター担当者が基幹システムに入力していた。こうした業務がセンターと支店の双方でなくなった。eBAgentによって、基幹システムと連係したストレートスルーの業務が実現するとともに、人的ミスによる懸念がなくなり、内部統制も強化された。

■eBAgentサービス企業の財務会計システムとデータ連携し、振込や入出金の確認(ANSER)業務・データ伝送業務(全銀ファイル伝送)・資金集中配分などを高速自動処理するマルチバンク型のASPサービス。手作業によるリスクの軽減や業務効率化が図れ、財務報告の信頼性確保や経営の効率化にも大きく貢献する。
※eBAgent-Gatewayの機能で実現します

センターと支店間のコミュニケーションも向上

システム企画部 情報システム一課 次長 石村 仁志氏 もちろん、小切手を扱うことによるリスクもなくなった。同社のシステム企画部 情報システム一課 次長の石村仁志氏はこう語る。
 「以前は本部への資金送付額などを支店で判断していました。現在では、一定額以上は本部に自動的に送金しています。その金額レベルはeBAgent上で設定し、それを超えた分は本部に送金、集約される仕組みになりました」
 このようにして資金と資金に関わるデータは本部・事務センターに集約されることになった。
 「支店で資金を扱わなくなったので内部統制上のリスクは全体として低減できました。そのリスクはセンターに一元化されるので、そこを集中的に守ろうという考え方です」と川岸氏は語る。
 また、本部でeBAgentから一括・自動で取得した明細データなどは、電子帳票化されて各支店にフィードバックされる。これにより、事務センター・支店間のコミュニケーションも取りやすくなったと石村氏はいう。
 「以前は電話やファックスを使ってやり取りしていましたが、現在では同じ画面を見ながら電話で会話をしています。気になったことや確認事項をスムーズに伝えられるので、コミュニケーション効率も向上しています」
 さらに、従来から各支店で利用してきた専用端末の維持コストも不要になる。この専用端末は順次撤廃する方針だという。
 以上のように、eBAgentによって資金の見える化と一元管理を実現するとともに、事務の効率化を実現した大和証券。事務センターの人員はより付加価値の高い業務にシフトするなどし、顧客サービスの一層の強化を図っている。

本内容は、日経BP社の許可により、『日経コンピュータ』2009年11月25日号に掲載されたNTTデータの記事広告を抜粋し、掲載しております。無断転載を禁じます。
お客様プロフィール
社名 大和証券株式会社 設立 1999年4月26日
本社所在地 〒100-6752
東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
グラントウキョウ ノースタワー
資本金 1,000億円
TEL (03)5555-2111 事業内容 有価証券等の売買、有価証券等の売買の媒介、取次又は代理、有価証券の引受等の金融商品取引業及びそれに付帯する事業
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